自閉症ってどんな症状なの?天才児ってどうゆうこと?我が子がもしかして自閉症?と思うような行動が見られた場合、すごく不安になりますね。親の向き合い方と覚悟!についてまとめました!
自閉症には、どのような症状がありますか
■自閉症児にみられる4つの特徴
人に関心を示さない
生後、半年経っていない赤ちゃんでも大人が“アーン”と口を開けるとその真似をしたり、母親を目で探して追うことをします。けれども、自閉症児の場合、これをしないことがあります。その後、2歳近くになっても人の真似をして「は~い」と手を挙げたり、誰かの真似をして遊ぶことも少ない傾向があります。
また、何かに見立てて想像する遊びであるママごとやお店やさんごっこなどの“ごっこ遊び”も苦手な子が多いです。
“クレーン現象”がみられる
例えば、自分が取ってほしいおもちゃが手の届かないテーブルの上にあったとき、1歳くらいのまだ喋れない子どもでも指を指して“あれとって”のゼスチャーをします。けれども自閉症児はなかなか指さしが出現しにくいと言われています。
その代わり、他人の手や腕をまるで道具のように使って物を取ろうします。これが工事現場のクレーン車やUFOキャッチャーのアームを操る動きに似ているので“クレーン現象”とも呼ばれます。ただし、健常児でも言葉がうまく出ない時期にこれが起こることもありますので“クレーン現象=自閉症”と決めつけないで注意深く経過をみていきましょう。
逆さバイバイ(さかさバイバイ)をする
バイバイするときは通常、自分の手のひらを相手方に向けてバイバイします。けれども自閉症児は自分と相手の立場を置き換えて考えることが難しいので、自分が見たまま相手の真似をします。つまり次のように手のひらを自分側に向けてバイバイするのです。これを“逆さバイバイ”といいます。
オウム返しをする
また、質問も同様に「リンゴとミカンどっちを食べる?」と聞くとオウム返しで「リンゴとミカンどっちを食べる」のように応答することがあります。「行ってらっしゃい」と言っても「行ってきます」ではなく「行ってらっしゃい」と言いながら玄関を出ていったりします。
このように相手からの質問に対して自分の言い方に置き換えて話すことができません。これが鳥のオウムのようなので“オウム返し”と呼ばれます。
自閉症のお子さんの特徴・長所
おしゃべりが遅い
しゃべらないだけでなく言葉指示にも反応しません。反面、記憶力(特に視覚的な記憶力)が強くて、一度行ったことのある場所を良く覚えていたり、物の定位置を正確に覚えていたりします。
例えば、行ったことのある遊園地が近づくと、声を出して喜んだり、予防注射をした病院の近くを通ると大泣きしたりします。ひっくり返したおもちゃを一緒に片付けると、正確に元あった場所に片付けてくれたりもします。目に入ったものは全て気になるので、近くまで行って確認する必要があります。結果的に動線が伸びてしまい周囲からみると多動にみえます。
3歳ごろになって、やっとお話ができるようになるタイプと、まったく言葉を発しないタイプに分かれるようです。
素晴らしい記憶力
記憶力がとても良いので、自閉症のお子さんたちは自分の体験記憶を基にして周囲の世界を学んでいきます。そのため、自分の記憶通りにことが運ぶととても穏やかに過ごせるのですが、記憶と異なる展開では不安が強くなり、簡単にパニックになってしまいます。大好きなプラレールの電池が切れて新幹線が動かなくなると大変なことになります。
こうして記憶力にすぐれているので、ここは、長所ととらえましょう。人の誕生日や英語の単語を覚えるなど、普通の子より格別に覚えるスピードが速いので、kirarinは、天才児と呼んでいますよ。
絶対音感がある場合がある
自閉症のお子さんは感度の良いセンサーをもっています。単に記憶力が優れているだけではなく、詳細なことまで良く記憶しています。これはセンサーの感度がとても良いことの証拠です。触覚と音刺激に過敏な子が多く、散髪やシャンプーを嫌がったり、掃除機とハンドドライヤーの音が大嫌いで大暴れしたりする子は少なくありません。
例えばですが、こんな子もいました。音が苦手で耳をふさいでジャンプをしています。自閉症の子は音が苦手というよりも、痛い音があるようです。ただ、それはすごいセンサーをもっているからです。絶対音感に結びつけると、将来ピアノで音符が読めなくても耳コピでいろいろな曲が弾けるようになるのです。現に、そういった天才ピアニストの例がいくつもありますよ。
人間ナビゲーターになれる
記憶力が良いので一度通った道をしっかり把握することが出来ます。方向音痴の逆バージョンですね。車で通った道も覚えていることが多いです。
ですので、次は「どっちに曲がる?」と聞くと、「こっち!」とちゃんと答えることができます。その通り進むと目的地に到着するのです。人間ナビですね。
普通は何気なく走っていると、気が付かない壊したビルの跡地など、自閉症の子は覚えているのです。「ここにあった○○ビルは・」などと、更地になった場所をみて、質問してくることがあります。ただの更地になる以前のビルをちゃんと覚えているのです。
ね?天才児ですよね。
「もしかして?」と思ったら、どこに行けばよい?
もしお子さんが自閉症児の可能性があるかもしれないと感じた時、診断を受けるのは小児科もしくは、小児神経科です。精神科でも良いですね。ただ、鬱病、統合失調症などの大人だけを診るところもありますので、良く調べてから精神科には通院したほうが良いでしょう。児童を専門に扱う精神科医がいるかどうか事前に確認しておいたほうがよいですよ。
親はどう向き合い、育てていけばよいでしょうか
自閉症に限らず、発達障害の診断は子どもの発達が間違っていると決めつけたり、子どもの将来を否定したりするために行うものではありません。発達障害診断は多数派とは異なる発達特徴をもつ少数派であることの確認であり、少数派であるからこの世の中で生き難さを抱えていることの証明なのです。子どもにとっては、診断が独自の発達を保証される根拠になります。その年齢で期待される標準的な行動が出来るようになることは目的ではありません。現在の示しているユニークな発達を肯定的に評価することが大切です。
天才児だと思って育てよう
以上のようにできないことは沢山ありますが、障害の特性でとびぬけた長所が沢山あることに気づいていただけましたか?
他の子どもと比べることは無駄なことです。
これだけの長所を持った輝いた命。自閉症を正しく理解して、しっかり受け止めることが何よりも大切なこととkirarinは思っています。
生まれ持った感度の良いセンサーを、そう伸ばしてゆくか、ずば抜けた記憶力をどう生かしてゆくか、沢山持っているこだわりを、どのようにずらしてゆけるかが、ポイントとなります!
是非、自分と自分の子どもを信じ切って、沢山の可能性を信じて向き合ってみてはいかがでしょうか。幸せな親子の時間をkirarinは、応援しています♡
関連記事↓
コメント